Monday, July 31, 2017 1:25 PM

米広報部長スクープに圧力 政権、報道陣と攻防激化

 トランプ大統領がホワイトハウスの広報部長に起用したスカラムチ氏がスクープ報道への圧力を加え始めた。政権はスパイサー前大統領報道官が辞任して新たな広報体制となり、メディアの攻防は第2幕。政権からの内部情報の漏えいを阻止しようとするスカラムチ氏とメディアの駆け引きが激しくなっている。

 「誰が情報を漏らしたんだ」。ニューヨーカーによると、スカラムチ氏は7月26日夜、同誌記者に電話をかけ、情報源を明かすよう迫ったという。記者はスカラムチ氏がこの日、トランプ氏夫妻や保守系FOXニュースの著名キャスターらとひそかに会食したことをすっぱ抜いていた。

 保守系メディアと政権の蜜月ぶりを示す密会を知られたくなかったスカラムチ氏は不機嫌そうに「漏らしたのはプリーバスだろう」と、対立していたプリーバス大統領首席補佐官=28日に更迭=の関与を疑い、激しく追及したが、記者は回答を拒否。スカラムチ氏はプリーバス氏を口汚くののしり、電話を切った。(共同)