Monday, July 31, 2017 5:50 PM

米原発建設断念 東芝系WHに発注の2基 「採算合わず」

 経営破綻した東芝系の原発大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)に原発2基を発注した米電力会社スキャナは7月31日、2基の建設を断念すると発表した。完成までの追加費用が大きくなり、採算が合わないと判断した。

 スキャナはサウスカロライナ州にあるV・Cサマー原発でWHに2基を発注。WHが今年3月に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したことを受け、建設計画を見直すかどうかを検討してきた。

 WHの親会社だった東芝は7月28日、工事費用の一部を債務保証した契約を履行するため、スキャナに21億6800万ドル(約2400億円)を支払うことで合意したと発表。スキャナは完成に必要な追加費用が東芝の支払額を大幅に上回るとみている。(共同)