Monday, July 31, 2017 5:51 PM

ベネズエラ大統領に制裁 米、制憲議会選強行を非難

 米財務省は7月31日、ベネズエラの反米左翼マドゥロ政権が米側の求めに応じず、新憲法制定のための制憲議会選を30日に強行したとして、マドゥロ大統領を米独自制裁の対象に指定したと発表した。米国内の資産凍結や米企業との取引停止が科される。財務省は、制憲議会選は「民主的秩序をないがしろにするものだ」と非難した。

 米政府は26日にレベロル内務・法務相や元政府高官ら13人にも経済制裁を科した。ムニューシン財務長官は31日の記者会見で、発足が決まった制憲議会は「非合法」だとし、「参加する者は米制裁の対象になり得る」と述べ、ベネズエラに対する一層の制裁拡大を警告した。

 ロイター通信によると、トランプ政権は米国産原油のベネズエラへの販売を中止する制裁も検討中。ベネズエラは世界有数の産油国だが、米国産原油をベネズエラ産原油と混ぜて石油に精製した上で輸出しており、米国は有力な原油調達先とされる。(共同)