Tuesday, August 01, 2017 12:17 PM

社会保障給付114兆円 15年度、過去最高更新

 厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は1日、2015年度の医療や年金などの社会保障給付費が114兆8596億円となり、過去最高を更新したと発表した。前年度から2.4%伸び2兆6924億円増えた。介護報酬のマイナス改定が影響し、介護関係の伸び率が初めて医療の伸び率を下回った。

 社会保障給付費は、統計を取り始めた1950年代から増え続けており、今後も高齢化や医療技術の高度化で増加が見込まれる。

 給付費は医療などの自己負担分を除き、税金や保険料で賄った費用の総額で、国民所得に対する比率は29.57%だった。国民1人当たりでは前年度比2万2200円増の90万3700円だった。(共同)