Tuesday, August 01, 2017 12:19 PM

「消費増税が好ましい」 財政再建、IMF指摘

 国際通貨基金(IMF)は7月31日、日本の財政再建の対応策として消費税率引き上げが「好ましい選択だ」と指摘した。経済成長への悪影響が他の税と比べて少ないとしている。同日発表した年次審査報告書の付属文書で日本経済を分析した。

 IMFは、人口が減少する中で日本が、財政再建と経済成長の両立を迫られているとした。過去の消費税率引き上げが増税前の駆け込み需要とその後の消費低迷を招いたことを認めた上で、高齢化社会では消費税が「幅広い年代で負担を分かち合う、安定的な財源だ」と強調した。

 所得税を増税した場合には、労働力の供給が減少するとし、法人税の増税は企業の設備投資の持続的な落ち込みにつながるとの見方を示した。(共同)