Tuesday, August 01, 2017 12:20 PM

動物医薬品大手を業務停止 データ改ざん、自主回収も

 農林水産省は1日、動物用医薬品メーカー大手の微生物化学研究所(京都府宇治市)が動物用ワクチンの承認申請のデータを改ざんしたとして、医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づき、今月4日から50日間の業務停止命令を出した。同社は動物用ワクチン16製品を自主回収する。

 農水省によると、1995年から2014年までの間、動物用ワクチンや診断薬の計31製品で医薬品としての申請データを改ざんしたほか、都合のいい結果だけを抜き出して提出していた。今年6月の農水省の立ち入り調査で明らかになった。

 微生物化学研究所は昨年12月にも、法令で定められた動物実験を一部省略して動物用ワクチンと診断薬を製造、出荷したとして、40日間の業務停止命令を受けた。(共同)