Wednesday, August 02, 2017 10:51 AM

「犯罪者は乱暴に扱え」 大統領演説に警察反論

 トランプ大統領が最近、東部ニューヨーク州で警察当局向けに行った演説で「犯罪者は乱暴に扱え」と暴力を奨励するような発言をして、波紋を広げている。ホワイトハウスは「ジョークだった」と釈明しているが、全米の警察当局者から非難が噴出している。

 問題の演説が行われたのは7月28日。米国で殺人や誘拐を頻繁に起こしている中米の麻薬犯罪組織「MS13」壊滅への取り組みを訴えるのが目的だったが、トランプ氏は容疑者を「けだもの」と呼び「チンピラどもは乱暴に扱えばいい」と呼び掛けた。

 手錠をした容疑者を警察車両に乗せる際には、警察官は容疑者の頭部がぶつからないように手をかざして車内に誘導する決まりだが、トランプ氏は「殺人を犯したやつらだぞ。手をどけてやればいい」と身ぶりを交えながら話した。(共同)