Wednesday, August 02, 2017 6:04 PM

米、北朝鮮の参加停止要求 ASEAN会合、孤立狙う

 米国務省のソーントン国務次官補代行は2日の電話会見で、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)への北朝鮮の参加停止を求めて関係国と協議していると明らかにした。核・弾道ミサイル開発を続ける北朝鮮を国際社会から孤立させるのが狙い。

 ARFはASEAN加盟国のほか日米中や欧州連合(EU)など27カ国・機構がメンバー。北朝鮮が参加する数少ない多国間協議の枠組みで、東南アジアには北朝鮮友好国が多いため、参加停止が決まれば外交的に大きな打撃となりそうだ。

 ARF閣僚会議は7日にフィリピン・マニラで開かれ、北朝鮮の李容浩外相が昨年に続き出席する予定。ソーントン氏は会見で、今年の北朝鮮参加は阻止できなかったが「紛争予防を目的としたARFの原則に北朝鮮は違反している」と非難し、引き続き参加停止規定の明文化などを検討していく考えを示した。(共同)