Thursday, August 03, 2017 10:50 AM

ロシア、新たな対米報復見送り トランプ氏に配慮

 タス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は2日、トランプ大統領の対ロシア制裁強化法案署名に対し、米国に対する新たな報復措置は取らない方針を明らかにした。ロシアとの関係改善に意欲的なトランプ氏に一定の配慮を示し、両国関係の決定的な悪化を避けようとしたとみられる。

 ロシア外務省は2日、声明を出し、法案成立は「残念」としながらも「地域紛争の調停を含め、自国や世界の安全保障に有益な分野での米国との協力」に望みをつなぐ姿勢を示した。

 一方で外務省は「他の対抗措置の権利は留保する」とし、今後の出方次第で追加報復もあり得ると示唆。メドベージェフ首相は2日「米国の新政権と関係を改善する望みが絶たれ、ロシアに対し全面的な貿易戦争が布告された」とし、トランプ政権を激しく非難した。(共同)