Thursday, August 03, 2017 5:45 PM

ボスニアの子どもら訪日へ 宮本元主将、融和の懸け橋

 ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で戦った民族間の融和につなげようと、元サッカー日本代表主将の宮本恒靖さんが主導し、同国南部の激戦地モスタルに昨年開校したスポーツアカデミー「マリモスト(小さな橋)」の9〜14歳の男女10人が4日、初めて訪日する。

 1990年代に悲惨な争いを展開したイスラム教徒やクロアチア系の子どもらが共にサッカーなどを学ぶアカデミーの一行は、4日夜に成田空港に到着予定。5日に千葉県習志野市のサッカーチーム「FC習志野」、8日は大阪府で「ガンバ大阪」下部チームの同世代の子どもらと交流する。9日までの滞在中、日本料理作りにも挑戦する計画だ。

 出発を前に子どもたちは3日、首都サラエボの日本大使館を訪問。支援に感謝を伝え「わくわくしている」などと英語で話したという。日本で待つ宮本さんも「貴重な経験の場になるよう期待している」と述べている。(共同)