Friday, August 04, 2017 5:44 PM

オバマケア改廃、当面断念 米上院が夏休み入り

 米上院は4日、今月中旬に予定していた休会開始を繰り上げ、夏休みに入った。与党共和党は、トランプ大統領の重要公約である医療保険制度改革(オバマケア)改廃を巡る意見対立が解消せず、法案再提出は困難と判断。トランプ氏は公約実現を当面断念せざるを得なくなった。

 上下両院の多数派を握るにもかかわらず、重要法案で成果を上げられないままの共和党にとっても苦い夏休みとなる。トランプ氏は休会前のオバマケア改廃法案の可決を共和党に要求、ツイッターなどで休会に入らないようけん制していた。

 トランプ氏は3日の演説でも迅速なオバマケア見直しを訴えたが、共和党執行部は休会明けに税制改革を優先する意向を示している。(共同)