Monday, August 07, 2017 10:47 AM

米長官、対外発信乏しく 海外メディアに対応なし

 ティラーソン米国務長官は7日、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に出席し、フィリピン滞在中の主な日程を終えた。北朝鮮を孤立させる外交攻勢に注目が集まったが、メディア嫌いとされる長官は海外メディアを入れた記者会見を開かず、発信力の乏しさが際立った。

 ティラーソン氏は5〜7日のマニラ滞在中に日韓、中国、ロシアなどの外相と相次ぎ会談した。だが、会談後の手応えを聞こうと待ち受ける記者団の前に姿を見せなかった。中国の王毅外相やロシアのラブロフ外相が記者団に自国の立場を説明したのと対照的だった。

 6日の米国とASEANの外相会議冒頭では「われわれ全てにとっての脅威について話し合いたい」とあいさつしたが、北朝鮮には言及しなかった。2016年の前回は当時のケリー国務長官が海外メディアも入れて記者会見を開いたが、ティラーソン氏は7日に米メディアを対象とした会見を開いたのみだった。(共同)