Monday, August 07, 2017 10:48 AM

安保理決議「全面排撃」 北朝鮮「正義の行動取る」

 北朝鮮は7日、政府声明を発表し、国連安全保障理事会が採択した制裁決議について「わが国の主権に対する乱暴な侵害で全面的に排撃する」と非難し「断固たる正義の行動」を取ると表明した。朝鮮中央通信が伝えた。

 決議採択後、北朝鮮の反応は初めて。声明は「米国の極悪な犯罪の代価を千倍、百倍で決算する」と決議採択を主導した米国を威嚇。「米国に感謝された国も責任を免れられない」として、決議採択に賛成した中国とロシアも名指しは避けつつ批判した。

 「正義の行動」の内容は具体的には触れていないが「侵略と戦争の禍根を根こそぎ除去するための正義の力を一層強化する」と表明し、さらなる弾道ミサイル発射や核実験を行う可能性を示唆。「米国がわれわれを圧殺する無謀な試みをやめなければ、最後の手段も辞さない」として、軍事行動も排除しないトランプ政権を強くけん制した。(共同)