Tuesday, August 08, 2017 10:29 AM

デンソーのステレオ画像センサー、レクサスLSに

 デンソーは、車が路上の障害物や車線をより正確に把握できるよう新型のステレオ画像センサーとミリ波レーダーセンサーを開発した。これらは2017年内に日米で発売されるトヨタ自動車の18年型「レクサスLS」高級セダンに搭載される予定。

 同社のプレスリリースによると、新開発のステレオ画像センサーは、「デンソー・ステレオマッチング」と呼ばれる独自の立体(3D)画像処理技術を使って歩行者、車両、ガードレールなど形がちがうさまざまな障害物や、車線が引かれた走行可能な路面を正確に検出し、自動緊急ブレーキ(AEB)や自動操舵制御の効率を高める。

 ミリ波レーダーは、障害物検知機能の精度向上と小型化を実現しており、特に車の横から近づく歩行者の検知機能が高まった。レーダーの照射角度を拡大して角度調整を不要にしたため、センサーの体積は約60%小さくなり、これによって搭載性が向上した。

 デンソーは空調、パワートレイン、エレクトロニクス、情報および安全システムの主要サプライヤーだが、最近は先進運転支援システム(ADAS)に力を入れており、2016年初めには情報安全技術部門内にADAS専門の部署を設置した。幹部の1人は当時、オートモーティブ・ニュースに「ADAS関連の売り上げは16年3月期の500億円から21年3月期には2000億円と4倍に増える見通し」と語っている。

 売り上げ目標の達成には、主に戦略提携の助けを借りる予定だ。古いパートナーに加えて新しい企業との提携も増やしており、 イーソル(eSol)、NEC、ソニー・セミコンダクター・ソリューションズ、東芝といったテクノロジー企業とさまざまな契約を結んで、 ADASや自動運転車関連技術分野での存在感を急速に強めている。

http://www.ihssupplierinsight.com/news/5241213/denso-develops-stereo-vision-sensor-millimeter-wave-radar-sensor-for-lexus-ls