Tuesday, August 08, 2017 10:47 AM

みちびき3号機11日宇宙へ 日本版GPSへ前進

 政府の人工衛星「みちびき3号機」が11日、鹿児島県・種子島からH2Aロケットで打ち上げられる。日本版の衛星利用測位システム(GPS)をつくるための3基目の衛星で、成功すれば、2018年度からの精密な位置情報の提供に向けて前進する。

 10月ごろには4号機を打ち上げる予定で、8日、製造した三菱電機の神奈川県内の施設で機体が公開された。内閣府の滝沢豪参事官は「4基体制により、世界に先駆けてセンチメートル単位の位置情報を提供できるようになる」と強調した。

 3号機は位置情報に加え、災害時の安否確認や避難所の情報を伝える役割もある。そのため日本を常に南方の上空から見下ろせる赤道上の静止軌道に投入する。一方、4号機を含む他の3基は、地上から8の字に見える準天頂軌道を飛び、日本のほぼ真上を8時間交代でカバーする。(共同)