Tuesday, August 08, 2017 10:48 AM

政情不安の母国に朗報 女子三段跳びVのロハス

 前回大会までメダルを取ったことがなかったベネズエラに、ついに「世界チャンピオン」が生まれた。女子三段跳びで頂点に立ったロハスは「歴史的なメダル。私の国にとって大きな勝利で、みんな祝宴を開くんじゃないかな」と破顔一笑。政情不安に揺れる母国に朗報を届ける会心のジャンプだった。

 5回目の試技で14メートル91をマークしてトップに立ったが、リオデジャネイロ五輪で敗れた大会2連覇中のイバルグエン(コロンビア)があと1回の試技を残していた。「金メダルを失うのではと心配だった」。15メートルに迫る大きな跳躍に肝を冷やしたものの、わずかに上回った。

 緑色に染めた髪の毛を「金メダルを取ったら染め直すと決めていた。ピンクと紫の間くらいにしようかな」と語った21歳の新女王。「ベネズエラは深刻な状況だけど、いい結果を残したかった。素晴らしい国に戻ると信じている」と願った。(共同)