Tuesday, August 08, 2017 10:51 AM

中絶女性に風当たり強く 米、活気づく反対派

 人工妊娠中絶の是非は米社会を二分する問題だ。中絶反対派が多いテキサス州では、選挙中に「中絶した女性は罰せられるべきだ」と発言したトランプ大統領の下で反対派が活気づき、中絶を選ぶ女性への風当たりがさらに強まっていた。

 人工中絶を行う医療機関「ホール・ウーマンズ・ヘルス」があるのは、同州サンアントニオ。待合室に約30人の女性が付添人らと座っていた。

 休む間もなく働くのは男性のバビク・クマル医師(32)。ニューヨークで研修医として働いた後、地元テキサスに戻り、中絶手術を必要とする女性のために広い州内を車で駆け回る。「トランプ政権には中絶反対派が多い。みんな心配している」と話す。(共同)