Tuesday, August 08, 2017 10:52 AM

経常黒字リーマン後最大 上半期、10兆5101億円

 財務省が8日発表した2017年上半期(1〜6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同期比0.3%増の10兆5101億円だった。下半期も含めた暦年の半期ベースで08年のリーマン・ショック以降最大。急増している訪日外国人が日本国内で使うお金や、日本企業が海外子会社から得る配当金の増加が貢献した。

 半期の最大は07年上半期の12兆6993億円。今回は同年下半期の12兆2497億円以来約10年ぶりの高水準となった。

 経常収支のうち、モノの取引状況を表す貿易収支は2兆531億円の黒字。米国や中国向けの自動車部品など輸出は堅調だったが、原油や液化天然ガス(LNG)の価格が上がって輸入額が増えたことから黒字幅は11.7%減少した。(共同)