Tuesday, August 08, 2017 10:53 AM

止まらぬ「素人」発言 仕事人内閣、先行きに不安

 73歳、衆院当選6回で初入閣した江崎鉄磨沖縄北方担当相の「素人」発言が止まらない。国会答弁で「役所の原稿を朗読する」などと漏らして野党の批判を浴びたのに続き、8日には、安倍政権が掲げてもいない日米地位協定の見直しに言及、自ら火消しに躍起となった。二階俊博自民党幹事長の肝いりで入閣した経緯もあるだけに、政権幹部はまだ静観しているが「仕事人内閣」の先行きを案じる声が消えない。

 「安倍政権の方針に沿った発言だ」。8日午後3時すぎ、担当閣僚になって初めて降り立った那覇空港。江崎氏は、手にしたメモ用紙に目を落としながら地位協定発言を弁明した。

 内閣府での8日午前の記者会見で、米軍新型輸送機オスプレイの墜落事故について質問され「日米地位協定をもう少し見直さないといけない」と述べたのが発端だ。(共同)