Tuesday, August 08, 2017 10:54 AM

一層の友好と繁栄誓う ASEAN50周年式典

 東南アジア諸国連合(ASEAN)は8日、創設50周年を祝う式典をマニラで開催した。中国が実効支配を強める南シナ海問題を巡って「分断」されるなど、加盟10カ国は政治・安全保障分野で一枚岩とは言えないが、2015年に発足した「ASEAN共同体」を発展させ、一層の友好関係と繁栄を目指すことを誓う。

 式典には加盟国の外相やレ・ルオン・ミンASEAN事務局長らが出席。域内の単一市場化や共生を掲げるASEAN共同体の未来へ向け、努力を重ねていくことなどを明記した宣言も発表した。

 今年のASEAN議長国フィリピンのカエタノ外相は式典で「私たちは同じコミュニティーに属する仲間だ」と、国益を超えて協調することの重要性を訴えると、会場から大きな拍手がわいた。(共同)