Tuesday, August 08, 2017 1:13 PM

協調減産、順守で一致 主要産油国会合

 サウジアラビアやロシアなど主要産油国は8日、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国による原油の協調減産を順守していくことで一致した。取り組み状況を確認する会合をアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで7日から開いていた。

 会合では減産に消極的なイラクやカザフスタンなどの高官を招き、事情を聴いた。原油価格の低迷が続き、2018年3月末までを予定する協調減産の効果が疑問視されているためだ。産油国は生産高が歳入に直結するため、目標を守らない国にいら立ちを強めていることも背景にある。

 減産を主導するサウジとロシアは原油価格の低迷に神経をとがらせている。サウジは18年に世界最大の石油会社、国営サウジアラムコの新規株式公開(IPO)を控えており、価格動向が株の売却額を左右する。ロシアは18年3月の大統領選を前に景気回復を急ぎたい思惑がある。(共同)