Wednesday, August 09, 2017 10:36 AM

日報隠蔽、きょう審査 焦点の稲田氏、出席せず

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽問題を巡り、衆参両院で10日に閉会中審査が開かれる。稲田朋美元防衛相の関与の解明が焦点となる。野党は稲田氏の参考人招致を求めたが、9日の衆院安全保障委員会理事懇談会で与党が反対し、招致は見送られた。参院外交防衛委員会では引き続き協議。説明責任の観点から、稲田氏が出席しない質疑に批判が強まる可能性もある。

 閉会中審査は10日午前に衆院安保委、午後に参院外交防衛委で開かれ、政府参考人として辰己昌良防衛審議官が出席する。統合幕僚監部総括官だった辰己審議官は2月13、15日、稲田氏に対し、他の防衛官僚らと日報に関する説明をしており、野党は当時のやりとりを追及する構えだ。

 野党は衆院安保委で陸自が問題の経緯をまとめ、防衛監察本部に出した報告書の提出も求めたが、与党は応じなかった。(共同)