Wednesday, August 09, 2017 10:38 AM
核禁止条約「早く参加を」 宣言冒頭で異例の言及
長崎は9日、原爆が投下されてから72年を迎えた。長崎市松山町の平和公園で、市主催の「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれ、原爆投下時刻の午前11時2分、参列した市民らが黙とうした。田上富久市長は平和宣言で、例年訴えてきた原爆投下後の惨状を後回しにし、国連で7月に採択された核兵器禁止条約を「被爆者が積み重ねた努力が形になった」と評価。条約に加わらない日本政府に「唯一の戦争被爆国として、一日も早い参加を」と迫った。
田上市長は、宣言冒頭から核禁止条約に触れ、「ヒロシマ・ナガサキ条約」と呼んで歓迎。核保有国と核の傘の下にある国に、安全保障を核に頼ることのないよう求めた。例年は原爆投下後の人々や町の凄惨な描写から始めていた。
東京電力福島第1原発事故で放射線の脅威にさらされた福島にも7年続けて言及し、「被災者を応援する」と述べた。(共同)
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