Thursday, August 10, 2017 11:28 AM

世界のビール生産量は微減 中国、米国の減少響く

 キリンは10日、2016年の世界171カ国のビール生産量が前年比0.6%減の約1億9092万キロリットルと、3年連続で減少したと発表した。東京ドームをジョッキに見立てると約154杯分に相当する。最大生産国の中国では、ワインなどほかの酒類も好まれるようになってビールが低迷。2位米国では高級ビールの人気が高まり、1人当たりの消費量が減っているという。

 中国は3.7%減の約4141万キロリットル。食の多様化に伴い、ワインや高級な輸入ビールが伸びる一方、国内大手のビール会社が苦戦し全体を押し下げた。習近平指導部の反腐敗運動による接待制限なども引き続き影響したとみられる。

 一方、米国は0.7%減の2213万キロリットル。キリンは、味や製法にこだわったクラフトビールなど高価格帯の商品をじっくり楽しむ傾向が続いているとみている。(共同)