Thursday, August 10, 2017 11:34 AM

米軍「オスプレイは安全」 沖縄県外を飛行へ、反発も

 在日米海兵隊(司令部・沖縄県)は9日、オーストラリア沖での新型輸送機オスプレイ墜落事故に関し、事故を起こした部隊による48時間の運用停止と初期の事故調査などを踏まえた結果、オスプレイの安全を確認した上で飛行を継続する決定をしたとの声明を発表した。オスプレイを含む米軍機は「地域の平和と安全確保」に欠かせないとして理解を求めた。

 事故後、米軍がオスプレイの安全性を確認したと発表したのは初めて。ただ、具体的根拠や事故原因は明らかにしていない。日本政府が要請した国内での飛行自粛は実施しないとみられ、事故機が駐留する普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を抱える沖縄などで反発が強まる可能性がある。

 一方、北海道では陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練が10日始まった。当初は、普天間飛行場のオスプレイ6機が初日から参加予定だったが、見送られた。陸自北部方面総監部によると、28日までの期間中の参加に向けて米側と調整している。実施されれば、墜落事故後、オスプレイが沖縄県外でも飛行することになる。(共同)