Thursday, August 10, 2017 11:35 AM

米軍が「航行の自由」作戦 南シナ海、現政権3回目

 米海軍は10日、中国が実効支配する南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島のミスチーフ(中国名・美済)礁沖で「航行の自由」作戦を実施した。ロイター通信が複数の米当局者の話として伝えた。トランプ政権下での作戦実施は7月2日以来3回目。

 作戦は中国の過剰な海洋権益主張に対抗するのが目的。中国の反発は必至だ。米国には、北朝鮮の核・ミサイル開発問題で後ろ盾になってきた中国に圧力をかけ、影響力行使を求める狙いもあるとみられる。

 ロイターによると、米海軍の駆逐艦1隻がミスチーフ礁沖に進入した。中国が造成した人工島の12カイリ(約22キロ)内の海域に入ったという。

 米国はオバマ政権だった2015年10月、南シナ海の人工島などの周辺に軍艦を派遣する「航行の自由」作戦を開始。トランプ政権は今年5月25日に初めて実施した。(共同)