Thursday, August 10, 2017 11:36 AM

米、迎撃求める声も 外交努力優先は堅持

 米国では北朝鮮がグアム周辺海域に向けて中距離弾道ミサイルを発射した場合、米軍がミサイル防衛網で迎撃することを検討するよう求める声が出始めた。だが失敗すれば、抑止力が傷つくリスクを伴う。トランプ政権は弾道ミサイルを撃たせないための外交努力を優先する方針だ。

 民主党のマーキー上院議員はCNNテレビで、米軍は「迎撃を試みるべきだ」と主張。同時に「そもそもそうした事態の回避を狙わなければならない」と述べた。

 実際に迎撃を決断した場合、米側はまず北朝鮮に近い海域で、イージス艦の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)で迎撃を試みるとみられる。撃ち漏らせば、グアムのアンダーセン空軍基地に配備している最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」などで対応する構えだ。(共同)