Thursday, August 10, 2017 5:50 PM

移民計300人海に落とす イエメン沖で2日連続

 国際移住機関(IOM)は10日、イエメン沖でソマリアやエチオピアからの移民・難民約180人が密航船から海に突き落とされ、5人が死亡、約50人が行方不明になったと明らかにした。9日にも120人以上の移民が海に落とされ、2日間の被害者は300人超、計34人の死亡が確認された。

 イエメンは内戦下にあり、密航業者は当局や武装勢力に見つかりそうになった際、移民を強制的に海に落として船で現場を離れており、IOMは「摘発を恐れる業者は同様のことを繰り返す恐れがある」としている。

 IOMによると、密航船に乗っていたのは若者が多く、9日のケースではイエメン南部シャブワの海岸で29人の遺体が発見された。(共同)