Friday, August 11, 2017 10:38 AM

加熱式でたばこ税減収 17年500億円超落ち込み

 紙巻きたばこから煙や灰が出ない「加熱式たばこ」に切り替える人が増えている影響で、2017年のたばこ税の税収が前年より500億円以上減少する見通しであることが11日、分かった。1箱当たりの税額が紙巻きより小さいのが要因。課税方法が維持され、現在のペースで切り替えが進んだ場合、20年には影響額が2000億〜3000億円に拡大する可能性もある。

 共同通信と第一生命経済研究所が、需要動向や業界各社の資料を基に試算した。喫煙人口の減少が加速することも考えられ、税収維持のため政府・与党内で、加熱式に対する課税方法の見直しや増税議論が浮上しそうだ。

 現在、国内で販売されている加熱式たばこはフィリップモリスの「アイコス」など3ブランド(一部のブランドは販売地域限定)。(共同)