Monday, August 14, 2017 11:57 AM

日系人特別展の延長決定 来年12月まで、巡回も検討

 第2次大戦中に強制収容された日系米国人の歴史を伝えるスミソニアン米国歴史博物館の特別展が好評だ。当初の予定は来年2月までだったが、来年12月までの延長が決まり、将来的な全米の巡回展示も検討が始まった。トランプ大統領の下で排外主義の広がりが懸念される中、差別や偏見を問い直す場として注目されていることが人気の背景にありそうだ。

 特別展は学芸員の実藤紀子さん=福岡県出身=が日系人団体と意見交換を重ねて準備し「過ちを正す」の題で今年2月、当初1年間の予定で始まった。

 「敵性外国人」として強制収容された約12万人の在米日本人と日系米国人への差別的な扱いを知ってもらうのが趣旨だが、トランプ氏が打ち出したイスラム圏諸国からの入国制限に当時の動きを重ね合わせる人は多い。(共同)