Monday, August 14, 2017 11:59 AM

「白人至上主義も非難」 米政権、釈明に追われる

 バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義を掲げる団体と反対派が衝突した事件で、トランプ大統領が人種差別主義者らへの非難を避けたことへの批判が13日、米国内で高まった。ホワイトハウスはこれを受け「大統領が非難した対象には白人至上主義者や全ての過激な集団が当然含まれている」との声明を出すなど釈明に追われた。

 ニューヨークの「トランプタワー」周辺やロサンゼルスなど全米各地で13日、市民らが人種差別に抗議し、トランプ氏に反対するデモを実施。現場近くでも犠牲者を追悼する行事が行われた。

 トランプ氏は12日の記者会見で、事件に関し「ひどい憎悪、偏見、暴力」を非難したが、現場で集会を開いていた白人至上主義の秘密結社クー・クラックス・クラン(KKK)やネオナチなどの名指しは回避。人種差別に反対するグループにも事件の責任があるかのように解釈できる「あいまいな声明だ」との批判が、野党民主党や人権団体のほか、与党共和党内にも広がった。(共同)