Monday, August 14, 2017 6:10 PM

長崎出島でお座敷遊び 日蘭交流の体験イベント

 長崎市の国指定史跡「出島和蘭商館跡」で、江戸時代の鎖国下でオランダ人らが楽しんだとされるお座敷遊びの体験イベントが、観光客らを楽しませている。企画した市の出島復元整備室は「当時の建物だけでなく、営みも再現していきたい」としている。

 お座敷は、かつて「カピタン(オランダ商館長)」が住んだとされる建物の一室。約25分間、本物の芸妓の舞を楽しんだり、一緒に記念写真を撮影したりできる。2018年3月まで毎月第2、第4土曜日、正午から午後3時まで開催。参加費は1人500円で予約が必要。問い合わせは出島総合案内所、電話095(821)7200。

 協力するのは、長崎市の花街・丸山町の「長崎検番」。所属する芸妓の数は、1960年代には80人以上いたが、今は17人に減っている。料亭が少なくなり活躍の場が失われつつある中で「長崎の文化を将来につなぎたい。多くの人にお座敷遊びを身近に感じてもらいたい」との思いからイベントに加わった。(共同)