Tuesday, August 15, 2017 10:55 AM

慰安婦、徴用工で対応要求 「日本は勇気ある姿勢を」

 韓国の文在寅大統領は15日、日本の植民地支配からの解放72年を記念する「光復節」の記念式典で演説した。日本との歴史問題で従軍慰安婦に加えて徴用工を挙げ、「人類の普遍的な価値と国民的合意に基づいた被害者の名誉回復と補償、真実究明と再発防止の約束という国際社会の原則がある。韓国政府はこの約束を必ず守る」と強調。解決に向け「日本の指導者の勇気ある姿勢」を求めた。

 5月に就任した文氏の同式典での演説は初めて。韓国大統領が公式の場で徴用工問題を日本との懸案として取り上げたことは近年なかった。日本政府は1965年の日韓請求権協定で徴用工を含む韓国人の個人請求権は消滅し解決済みとの立場で、文氏の言及に反発するとみられる。

 文氏は15日、式典に先立ち、昭和天皇の暗殺未遂で死刑になった独立運動家、李奉昌や旧日本軍の要人らを殺害した尹奉吉らの墓を参拝した。(共同)