Tuesday, August 15, 2017 10:56 AM

イラン核合意破棄排除せず 大統領、米制裁強化けん制

 イランのロウハニ大統領は15日、トランプ政権がさらなる制裁強化に踏み切れば「イランは(ウラン濃縮活動を続けた)核協議前よりももっと進んだ状態に、数時間のうちに戻るだろう」と述べ、2015年に欧米などと結んだ核合意を破棄する可能性も排除しなかった。国会での演説内容を地元メディアが報じた。

 トランプ政権は弾道ミサイル開発などを理由としたイランへの制裁強化を繰り返している。ロウハニ師は国際社会との対話路線を掲げて今月上旬に2期目に就任したが、打開の道筋が見えない対米関係にいらだちを強めている。

 ロウハニ師は、核合意と同じ多国間の枠組みである温暖化対策のためのパリ協定からトランプ政権が離脱を表明したことなども挙げ、米国は「良いパートナーではない」とも述べた。(共同)