Wednesday, August 16, 2017 10:40 AM

TL観客増へPR動画公開 ラグビー人気低迷に危機感

 18日に開幕するラグビー、トップリーグ(TL)の観客数を増やそうと、日本ラグビー協会がPR動画を作成してインターネットで公開している。歴史的3勝を挙げた2015年ワールドカップ(W杯)のブームが去ってしまったことを逆手に取る内容で、日本での19年大会が2年後に迫る中、関係者は「危機感がある。何とか注目度を上げたい」ともくろんでいる。

 「超やばいっすよ。19年にはラグビーW杯が日本で開催されるのに」ー。「トップリーグの逆襲」と題した動画のワンシーンだ。昨季の総入場者数が前年比約3万人減となった事実が示され、選手の一人が嘆く。その直後、15年W杯日本代表のロック大野均(東芝)が登場。「過去の栄光なんて握りつぶして、もう一度ラグビーブームを巻き起こすんだ」とリンゴを握りつぶした。

 1試合平均観客数でサッカーのJリーグが約1万8000人に対し、TLが約5000人だったことに「悔しくないのか」と仲間を投げ飛ばすパターンや、TLの名称を子どもに答えてもらえない演出など、ユニークな内容になっている。(共同)