Wednesday, August 16, 2017 10:41 AM

豪州代表で銅メダル獲得 ラクロス女子の山田

 今夏、一人の女子選手が快挙を達成した。日本ではマイナーなラクロスでプロとして活動する山田幸代が強豪オーストラリア代表に初めて選ばれ、ポーランドで7月に開催された国際総合大会のワールドゲームズ(WG)で3位に入った。2008年からの海外挑戦を結実させ「長かった。本当に重たい銅メダル」と達成感に浸った。

 先端に網の付いた棒でボールを操って得点を競うラクロスは、国籍に関係なく、一定の条件を満たせば所属リーグの国で代表になれる。滋賀・長浜北星高時代はバスケットボール部で全国大会に出場した山田は京産大でラクロスを始め、07年にプロ宣言。より高いレベルを求めて翌年にオーストラリアへ渡った。

 13年ワールドカップ(W杯)は実力を認められながらも最終選考で落選。「言葉の壁がある。少しの差なら若手を連れて行く」との理由だった。悔しさをばねに励み、今回は18人の代表に入った。WG直前に英国で行われたW杯ではけがの影響で出場機会は限られたが、試合前の国歌斉唱では「自然と涙が出てきた」という。(共同)