Wednesday, August 16, 2017 5:47 PM

米韓演習の凍結応じず 国務省報道官

 米国務省のナウアート報道官は16日の記者会見で、中国とロシアが21日開始予定の定例の米韓合同指揮所演習と北朝鮮の核・ミサイル開発との同時凍結を求めていることについて、「米国は(今後も)合同演習を実施し続ける」と述べ、応じない考えを示した。北朝鮮は演習が始まれば戦争の危険が高まるとけん制しており、米朝の火種は消えていない。

 トランプ大統領は16日、自身のツイッターに、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「非常に賢明でよく考えた決断を下した」と称賛。金氏が米領グアム沖へのミサイル発射計画の留保を示唆したことを受けた発言で、緊張緩和につながるかが注目されていた。

 ナウアート氏はこの日の会見で「いくつかの国が求めている同時凍結の要求は、米国が演習を凍結すれば、多分、北朝鮮から何らかの協力を得られるというものだ」とした上で、「合同演習は世界中で実施されている」と強調した。(共同)