Thursday, August 17, 2017 5:49 PM

追加利上げ「忍耐強く」 ダラス連銀総裁

 ダラス連銀のカプラン総裁は17日、債券市場でみられる低利回りは米経済に警鐘を鳴らす要素だとし、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを決める際に「非常に忍耐強く、思慮深く」あるべきだとの見方を示した。テキサス州で開かれた商工会議所の対話集会で語った。ロイター通信が伝えた。

 カプラン総裁は米10年債利回りが2.2%にあることに言及し「利回り曲線が平ら、もしくは右下がりになると、経済的波乱の前兆であることは言うまでもない」と述べた。「私はこうした現象に敏感だ。政策金利の次の動きを決める上でわれわれは非常に忍耐強く、思慮深く行動しなければならない。(利回りから)そう読み取れる」とした。「さらなる動きについて慎重であるべきだ」と付け加えた。

 カプラン総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。(共同)