Friday, August 18, 2017 10:52 AM

安全より「同盟」優先 オスプレイ飛行常態化も

 米軍の新型輸送機オスプレイが18日、北海道で行われている陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練に参加した。オーストラリア沖で起きた死亡事故直後で地元が反発する中、日米両政府は強固な同盟関係のアピールを優先した形だ。今後、陸自が導入するほか、在日米軍基地への追加配備計画もある。安全性への懸念は拭い去れないまま、日本上空での飛行が常態化するのは確実だ。

 沖縄県の米軍普天間飛行場所属のオスプレイは18日午前、駐機先の青森県・米軍三沢基地から北海道大演習場に移動。米海兵隊・第36海兵航空群長のジェームス・ハープ大佐は「オスプレイは非常に高性能な航空機だ。有事への対処能力を向上させる」と強調した。

 今回の訓練に関し、北海道や関連する自治体はオスプレイの参加自粛を防衛省に要請。今月5日にオーストラリア沖で墜落し、3人が死亡する事故があったためだ。(共同)