Friday, August 18, 2017 10:52 AM

日本の牛肉輸入制限に懸念 米通商代表、河野外相に

 訪米中の河野太郎外相は17日、ワシントンで米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と初めて会談した。USTRによると、ライトハイザー氏は、日本政府が1日に米国産などの冷凍牛肉を対象に緊急輸入制限(セーフガード)を発動したことに「懸念」を表明した。

 牛肉の輸入制限に関し、トランプ政権の閣僚が日本側に直接、懸念を伝えたのは初めてとみられる。トランプ政権が、日米経済対話などの機会を利用し、輸入制限の制度見直しを要求する可能性がありそうだ。

 パーデュー米農務長官は輸入制限の発動決定直後の7月28日に「日本との農産物に関する重要な貿易関係を損なうだろう」と警告する声明を発表していた。

 USTRによると、河野、ライトハイザーの両氏は2国間貿易に関する特定の問題解決に向けた協議を加速し、自由で公正な貿易関係を強化することで一致した。(共同)