Friday, August 18, 2017 10:55 AM

Jアラート、不具合相次ぐ 北ミサイル対応に懸念

 政府は18日、北朝鮮による米領グアム周辺への弾道ミサイル発射に備え、上空を通過する恐れがある中国、四国9県で全国瞬時警報システム(Jアラート)の情報伝達訓練をした。一部で防災メールの文字表示が崩れたり、防災行政無線から音声が流れなかったりするトラブルがあり、実際の発射時の対応に不安を残した。総務省消防庁は詳細を調べ、再訓練するかどうか判断する。

 北朝鮮は島根、広島、高知3県の上空をミサイルが通過すると予告しており、訓練は周辺の鳥取、岡山、山口、徳島、香川、愛媛を含む9県で実施した。政府が「これはJアラートのテストです」との電文を配信。屋外や各世帯に設置された防災行政無線、携帯電話メール、ケーブルテレビなどから電文と同じ情報が流れた。

 島根県では、県が配信した防災メール(登録者約1万5000人)に内容を読み取れない「文字化け」が発生。設定の誤りが原因で、正しい文面を再配信した。岡山県の防災メール(登録者約2万8000人)でも同様の異常があり、広島県では府中、尾道両市で市の防災メールが届かなかった。(共同)