Monday, August 21, 2017 11:53 AM

共同開発の電動バン発表〜ドイツポストとフォード

 ドイツの郵便・物流最大手ドイツポストDHLとフォードは、ケルンで生産した共同開発の配送用EVバン第1号モデルを発表した。

 グリーンカー・コングレスによると、EVバンは、ドイツポストのEV製造子会社ストリートスクーターの名称を取って「StreetScooter WORK XL」と呼ばれる。フォード「トランジット」のシャーシをベースに、バッテリー式ドライブトレインとドイツポスト仕様のボディを備えている。

 ストリートスクーターは2017年中に、ドイツのアーヘン工場で約150台の初期型StreetScooterを製造する。 ドイツポストはドイツの都市部で小包配達用にEVバンを使う。3社は18年末までに2500台のStreetScooterを製造する予定。

 ストリートスクーター製の既存EVバン「WORK」と「WORK L」と同様、WORK XLは第三者の顧客にも販売される可能性がある。

 WORK XLは、同等のディーゼルエンジン車と比べて1台で二酸化炭素(CO2)の排出量を年間約5トン、ディーゼル燃料の使用量を502ガロン抑えられる。計画通り2500台のStreetScooterが導入されると、抑制できるCO2排出量は毎年1万2500トン、燃料は125万ガロンに上る。

 WORK XLの積載量は20立方メートル、小包200個以上を積める。バッテリーシステムの容量は30〜90キロワット時(kWh)、充電1回の走行距離は80〜200キロ。

 ドイツポストは現在、WORKとWORK L合わせて3000台超、電動アシスト自転車約1万500台を所有し、ドイツで最大の電動車フリートオペレーターとなっている。