Monday, August 21, 2017 11:56 AM

米で皆既日食 99年ぶり横断、「特需」も

 米太平洋岸から大西洋岸の広い範囲で21日(日本時間22日未明)、皆既日食が起きる。北米大陸を横断する形で観測できる皆既日食は1918年以来、99年ぶり。観測スポットには多くの人が押し寄せ“日食特需”に沸いている。米航空宇宙局(NASA)は空撮に挑戦、大手テレビ局も特別番組で各地から中継する予定だ。

 皆既日食はオレゴン州からスタート。天候条件などから「理想的な観測地」とされる同州マドラスには各地から「日食ハンター」と呼ばれる人たちが集まり、あちこちで車の渋滞が起きた。

 「この辺りで見たいと、2年前に下見に来た」と語るのは、オハイオ州デイトン在住のピーター・オベルベックさん(75)。写真が趣味の妻と1990年代から東南アジア、南極大陸、中国などで皆既日食を観測しているマニアで、一番感動したのはアフリカ南部ザンビアで見た皆既日食だという。「観測は今回で11回目。天候が良いことを祈っているよ」(共同)