Monday, August 21, 2017 11:58 AM

混乱収拾へ正念場 トランプ氏の夏休み終了

 トランプ大統領は20日、ニュージャージー州ベッドミンスターにある自身のゴルフ施設での17日間の夏休みを終え、ホワイトハウスに戻った。最側近のバノン首席戦略官兼上級顧問を解任するなど人事に大なたを振るったトランプ氏だが、長引く混乱に終止符を打てるかが注目される。

 休暇中はバージニア州で起きた白人至上主義者と反対派の衝突事件への対応を巡り、白人至上主義者の肩を持ったと批判を浴びたトランプ氏。人種差別的と懸念されていたバノン氏を排除することで事態収拾を図りたい考えだ。

 今秋には重要公約である税制改革などの法案審議が控えているほか、北朝鮮情勢など外交、安全保障面でも喫緊の課題が山積している。21日には治安悪化が続くアフガニスタンに関する新戦略を発表する予定で、駐留米軍の増派に踏み切るかどうかが焦点。政権運営の安定化は待ったなしだ。(共同)