Monday, August 21, 2017 11:58 AM

米韓、核攻撃想定し演習 対北朝鮮で結束誇示

 米韓連合軍司令部は21日、北朝鮮による韓国への核攻撃を想定し、兆候を捉えた際の先制攻撃や反撃の手順を確認する定例の合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」を始めた。31日までの予定。韓国の文在寅政権発足後初の大規模な合同演習で、米韓の結束を誇示。北朝鮮は20日に国営メディアを通じて非難した。北朝鮮が対抗措置として挑発行動に出るかどうかが今後の米朝、南北関係を左右しそうだ。

 韓国訪問中のハイテン米戦略軍司令官は21日、宋永武国防相らと会談し、北朝鮮からの攻撃に対し韓国を防衛するとの米国の約束に変わりはないと強調した。22日にはハイテン氏とハリス太平洋軍司令官らが記者会見し、攻撃には強力に報復するとの警告を北朝鮮に発するとみられる。

 文在寅大統領は21日の閣議で、演習は防御目的で緊張を高める意図はないと強調。北朝鮮の挑発を受けて米韓は演習を実施するという「悪循環に陥っている」と述べ、北朝鮮が挑発をやめれば演習の規模縮小も検討できると示唆した。韓国大統領府当局者は同日、北朝鮮の軍に特異な動きは見られないと述べた。(共同)