Monday, August 21, 2017 11:58 AM

米、中間選挙控え焦りか NAFTA再交渉急ぐ

 米国、カナダ、メキシコは20日、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を加速することで合意した。16日からの初会合を終えたばかりだが、年内妥結を目指して今年中に少なくともあと4回の会合を開く異例のスピード交渉となる。来年秋の中間選挙を控え、できるだけ早く合意に持ち込み、有権者に成果を誇りたいトランプ政権の焦りが見え隠れする。

 3カ国が初会合後に発表した共同声明は「野心的な成果」に向けて「速い交渉ペースを維持する」と強調。9月1〜5日にメキシコ、9月下旬にカナダ、10月に米国でそれぞれ会合を開き、さらに年内に追加会合を予定していると説明した。

 次の会合をいつごろ開くかは、交渉の進み具合に応じて決まるのが普通だが、3カ国があえて数カ月先までの日程を公表したのはカナダ、メキシコに会合を先延ばしする隙を与えず、交渉を急ぎたいトランプ米政権の意向が強く働いたようだ。(共同)