Tuesday, August 22, 2017 10:47 AM

遮水壁、残り7メートル凍結開始 福島第1の汚染水対策

 東京電力は22日、福島第1原発1〜4号機の周囲の地盤約1.5キロを凍らせる汚染水対策「凍土遮水壁」で、建屋西側に残る未凍結部分約7メートルの凍結を始めた。東電は「冷却は順調に進んでいる」としている。完了には数カ月かかり、早ければ今秋になる見通し。

 国費約350億円が投じられた凍土壁は、昨年3月末に凍結を開始してからようやく全面運用となるが、増え続ける汚染水を完全に食い止めるのは難しく、効果は不透明だ。

 第1原発では、原子炉建屋内に地下水が流入して事故で溶け落ちた核燃料に接触したり、たまっている高濃度汚染水に混ざったりして、汚染水が増加。これを食い止めるために地中に氷の壁をつくり、建屋に流入する地下水を減らす。(共同)