Tuesday, August 22, 2017 10:49 AM
米海軍、全世界で運用停止 衝突イージス艦内に数遺体
米海軍のリチャードソン作戦部長は21日、マラッカ海峡東方でのイージス駆逐艦「ジョン・S・マケイン」とタンカーの衝突事故を受け、安全性を確認するため全世界で米艦隊の運用停止を指示したと発表した。停止期間は1〜2日間。21日の事故ではイージス艦の乗組員10人が行方不明になったが、太平洋艦隊のスウィフト司令官は22日、艦内で数人の遺体を発見したことを明らかにした。
このほか、海上で捜索に協力したマレーシア海軍が1人の遺体を発見。乗組員かどうか、米軍が身元確認を進める。
リチャードソン氏は国防総省で記者団に、日本に前方展開する第7艦隊のイージス艦が絡む事故が3カ月間に2度起きたことに「強い懸念」を示し、構造的問題が背景にある可能性もあるとみて、訓練や作戦頻度など現場の実態調査に乗り出す方針も表明した。
第7艦隊は神奈川県の横須賀基地を拠点に、北朝鮮による弾道ミサイル発射への警戒活動や中国による南シナ海、東シナ海への海洋進出に対応する主力部隊。加速する日米防衛協力にも影響する可能性がある。(共同)
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