Tuesday, August 22, 2017 1:14 PM

米、中露企業に追加制裁 北朝鮮抑止へ圧力強化

 米財務省は22日、北朝鮮の核・ミサイル開発に関与したとして、中国とロシアの企業10社や個人6人を制裁対象に追加指定したと発表した。トランプ政権は中露が北朝鮮との貿易を黙認していると判断し、北朝鮮の挑発抑止のために一層の圧力強化に踏み切った。

 中国政府は米政府の独自制裁には反発している。米中対立が深刻化すれば、中国に影響力を行使させることに重点を置く米政権の対北朝鮮政策が行き詰まる可能性がある。

 米政府は6月29日、中朝国境の中国・丹東市に拠点を持つ「丹東銀行」が北朝鮮のためのマネーロンダリング(資金洗浄)に関わったとして米金融機関との取引を禁じる方針を発表。核・ミサイル開発に関与した中国企業1社と中国人2人も独自制裁の対象に指定した。(共同)