Wednesday, August 23, 2017 11:03 AM

子供への自爆強制、4倍に ナイジェリアの過激派

 国連児童基金(ユニセフ)は22日、ナイジェリア北東部でイスラム過激派ボコ・ハラムに拉致され自爆攻撃を強制される子供が急増し、今年に入り83人が被害に遭ったと発表した。既に昨年1年間の被害者数の4倍に上るとしている。

 ユニセフは「人間爆弾」と表現し、子供たちは自爆攻撃の加害者ではなく、被害者だとして懸念を強めている。83人のうち55人が少女で、大半が15歳未満だった。拘束から逃れても、周囲に恐れられ、地域社会に復帰できない子が多いという。

 ユニセフによると、ナイジェリア国内で約170万人がボコ・ハラムの襲撃から逃れ、避難民になった。約45万人の子供が深刻な栄養失調に陥る恐れがある。(共同)